月別アーカイブ: 2022年6月

例えとして、決して良くないかもしれないけれど

例えとして、決して良くないかもしれないけれど、
様々な事情で、
長期になる施設入居を続けている お年寄りは、
水槽の中に、暮らしているように感じるときがあります。
決して還ることのかなわない、大きな海を
願うように 祈るように思いながら 暮らしています。
私たちは、
水槽の時間が空間が、
少しでも 長く大きくなるように 働きます。
どこにかあるはずの海を思い描きながら 仕事をします。
海の水は 空気は 食べ物は そこに泳ぐ出会いとつながりは
どんなモノなのだろう。
思い描くばかりで、これで良し!
と思えたことはありません。
施設の仕事は、頭の中で その人だけを思って作り上げた
やっぱり「ウソ」なのかなぁ。
でも、「ココ」じゃないと 死んでしまうかも。
施設しかできないことは、きっとある。という思いと、
ホントは、ウチに帰りたいよね。という思いと、
もしも、施設なんかなかったら ウチに居れたのかなぁ。
とも思う。
頭の中で、思うように考えたことを言葉にして、
私たちは、何度も 話し合います。
グルグルまわるばかりの私たちを
今日のご飯の美味しさ、
今日のお風呂の湯気の温かさ、
今日のお手洗いのスッキリが、
今日一日の私たちを支えてくれます。
「こんなになって、
家に帰るなんて 思いつきもしませんでした。
思いついても あんた達が一緒って、言うてくれんなら、
思いきれませんでしたな。
また、ココに戻れるから、家に帰れますもんな」
今日は、念願の自宅に帰る「外出企画」です。
行ってらっしゃい☺️

意志を持って展開する

『個性を活かす・介護を活かす』
そのための『管理』の理解はなかなか大変なのですが、
セミナー参加者の鞆隼人さんが、
セミナーレポートをまとめてくれました。
ここに紹介させて頂きます。

六月某日、全国各地から対面、オンラインを含め、
多くの介護事業所の管理者たちが集まった。
理由は一つ。
「成功に導く」と謳われたそのセミナーに参加するためだ。
講師は高口光子氏。
しがらみから解き放たれた後でも氏の語ることは変わらない。
そのぶれない軸はまさに今回のセミナーの根幹を雄大に示したものだった。

自分なき者に介護は無理。

自分とは思い、考える生身の人間。
その思いを届けたい他者がいてこそ自分であり、
分かち合い共に繰り返していく人たちこそチームである。

そしてチームには必ずリーダーが必要だ。
今回はその中でも上級リーダーとは何か、
について深掘りしていく。

一般的なリーダーはまず生活を作り上げていくためのツール、武器を手にする。そうやって色んなのことに気づくうちに、あれが悪いこれがダメだとわかっていく。いや、正確に言えばわかってないのだ。

「これは私の問題だ」

そう思えた人が上級リーダーなのだ。責任の所在が自分にはないようなものに対しても、責任は私にある、そう言える人。個人目標と組織目標が同義だと捉えられる人のことをいう。

主にその役割はフロア主任、職能主任、ケアマネジャーが担う。過去、これらを全てこなしていたのが婦長や寮母長と言われる人達だが、それは到底不可能だったのだ。

生活の場のケアの専門性が問われている。
それは「人としての関係をつくる」「継続を保障する」「責任をとる」だ。

集団処遇のような流れ作業では人として出会えない。
すると職員はプロ意識を持てず、技術も向上せずに、安易な効率化を図り、嫌気がさして辞めていき、継続困難な経営になりうるのだ。

だからこそ、サービスの質を確保、向上していくために、システムの見直しが必要不可欠だ。
申し送り、サービス担当者会議、全体会議、委員会。
各リーダー達は、自分はそれらの中でどのような役割を持ち、
行動するのかを捉え直す。
これらがきちんと機能している施設は強い。

どのような施設も、設立時は夢を語り合った事業所も、
長く続けると必ず腐る時期がくる。
そんな時、上級リーダーはどうするべきなのか。

それは、事業所がその関係を停滞、鈍化させないように「負荷」をかけていくのだ。

家族からの身体拘束の依頼。重大な事故発生時。深い認知症の方の受け入れ。そしてターミナルケア。

自発的で、創意工夫が必要で、尚且つ切実な状況にある中、それは「負荷」となりチームの前に立ちはだかる。

そんな時、リーダーは自らの主軸を持ってチームに問いかけるのだ。

「何のための私たちなのか」と。


氏のぶれない軸はまさにこれだ。
施設を腐らさないため。継続運営していくため。お年寄りとほんとの意味で出会うため。

全てはこの一点に繋がっている。何のためにいるのか、何の仕事をしているのか。

その意味と価値を問うていくことを諦めない人こそ、上級リーダーであり、「成功に導く」存在なのだ。

仕組みやルールやシステムはもちろん大切だ。それがなければそもそも仕事は成り立たないだろう。
だが、いつだってそこには人の意志が介在する。

意志を持って展開していく。

そんな人が今の介護界には必要なのだ。

経営者は、カメラを付けるという。
現場の責任者として、それは、やめて下さいと 反論した。
だって、お前、防犯カメラだぞ。

経営者は、カメラを付けるという。
現場の責任者として、それは、やめて下さいと 反論した。
だって、お前、防犯カメラだぞ。
防犯と言い換えても、
お年寄りの生活空間内(居室)の設置なら、
監視となります。
お前一人の意地や見栄で、職員が、守れるか!
こだわりのない介護で、お金は、頂けません。
今は、人と人との信頼関係で、
成り立つ介護ばかりじゃないんだぞ。
最初から信頼を要求する介護を するつもりは、ありません。
日常生活・日常業務の積み重ねで信頼を作り深めて行きます。
いいか、時代も家族も 変わったんだ。
介護を仕事とする為の 私たちの姿勢は、
時代が変わるからこそ、変えてはならないと考えています。
言い掛かりをつけられ、マスコミが騒いで傷つくのは、
職員なんだぞ。
謝罪と説明の展開からチームを作るのが、
現場責任者の仕事です。
今は、画像データのような決定的な証拠を示さないと 、
警察・行政・裁判、どれも通用しない。
愚直と言われても、共感と納得を得られるまで、伝え続けます。
金銭目的だけの家族、根拠のない権利主張の職員、
そうなると施設はもたんぞ。
そういう人たちの意見がまかり通って、
より良い介護が潰されるなら日本の介護は、そこまでです。
俺は現場じゃないからこそ、
絶対!現場を潰すことは、できないんだ!
時代の流行と経営者の不安解消で、
現場を混乱させないで下さい。
お前!そこまで、言うか!
開発された技術が先にあって、
それに介護があてがわれただけじゃないですか。
俺は、不安なんだ‼︎
トップの不安解消に現場を巻き込まない!
言ったな‼︎
言いました‼︎
施設の玄関は、天気の良い日は、開放してる。
気持ちが、良いからです。
でも、もう一つ、
おばあちゃんの せつなくやるせない その気持ちに
寄り添い気づく力が、私たちには、まだまだ足りない。
おばあちゃんの気持ちが、「家に帰る」という行動になって
気がつくのが、やっとなくらいです。
もしも、玄関を閉ざしてしまったら、私たちは、
もっと無頓着になって、
おばあちゃんの気持ちを 見失ってしまう。
だから、私たちの介護力を 補うために、玄関を開けている。
おばあちゃんが、出て行く。
その横顔で、ご機嫌がわかる。
施設の敷地と 外の敷地の境に ベンチを 置いてみた。
ベンチに座るか、無視して素通りするか。
職員は、見守る。
今日は、座った!
「しばらく、一人でいたいのかな」
「なんか、うつむいてきたよ」
寒くないかな。
も一人、仲良しバアちゃんを 連れて行ってみようか。
「バアちゃん!ご飯だよ」
「ほんと ほんとに ご飯?」
「ほんとだよ」
「何だかねえ、私、どうしちゃったのかしら」
「私も、どうしちゃったかと思って」
「助けてちょうだい」
「当たり前じゃん!助けるよ!や!手が冷たいね」
「あんた、あったかいね」
「あったかいうちに ご飯食べようよ」
「そうだねえ」

にぎやか嫌々報告②

先日、にぎやかサミットをYoutubeで拝聴した。
NPO法人にぎやかの
2021 年度事業報告・決算報告
2022年度事業計画・予算計画
を理事長(阪井由佳子さん)が司会進行をとって、
参加する総会のような感じである。
受信状況が不安定で音声も途切れて、
画面も最後は見えなくなってしまった。
それでも、様々な事業に取り組んでいること。
収支の安定した健全経営であること。などは、
画面と音声がズレていてもすぐわかるくらい明確である。
その事業展開を説明する時に、理事長(阪井さん)が、
「にぎやかは、営業をしなくても、利用稼働は安定している」
と報告して更に、
「にぎやかは過去一度も営業したことありません」
と発言すると、「それは嘘です」と続けた。
(ウソなんかい)
「にぎやかから、かっぱ庵を新規開設した時、にぎやかから利用者さんが一気にかっぱ庵へ利用が変更されて、すごい利用が減った時、営業しました」
(そりゃあそうだね)
「だけど、営業して紹介してもらった利用者さんは、
ケアマネのお仕着せ、他事業所の下請けみたいで
全然上手くいきませんでした」
(あたり前じゃ、それが仕事だ)
「だからもう、営業はしないと決めました。
 今、困っている人、出会うべくして出会った人に
 にぎやか・かっぱ庵は、利用して頂きます」
(言い切りましたな)
これが、にぎやかのリスクマネジメントの核である。
利用者も職員も愛称で呼び合い本名がわからない。
職員の思いはあっても時系列の記録がない。
インシデント・アクシデントの分類も分析もない。
報告・連絡・相談をマニュアル化していない。
私からすれば恐い現場である。
何が恐ろしいって事故などがあっても、
社会的問い合わせがあっても、
記録を根拠にした説明ができないからである。
いわゆる裁判などになったら「負ける」
それでも、社会的に大きく「責任」を問われることなく、
にぎやかが25年間継続運営できたのは偶然ではない。
にぎやかの利用者・ご家族は、
転んでも転ばせてしまった職員を気遣う。
誰かがが窒息してもビックリしたねといって笑い合う。
たぶん、このにぎやかでは、
仮に誰も死ぬと思ってない状況で、
いわゆる不測の事態(転倒・転落・窒息・誤薬など)で、
利用者さんが亡くなっても、みんなでごめんね・ごめんねと、
利用者さんもご家族も職員も互いに声をかけ合い、
驚きと悲しみの中に身を寄せ合うのだろう。
つまり、事故が事故にならないのだ。
これが、にぎやかのリスクマネジメントである。
お年寄りと職員は、偶然のめぐりあわせで、
最初は記号のような存在である。
まだ、人としての関係は無い。
そして、お年寄りと職員は、
日常(食事・排泄・入浴)を繰り返して人間関係を育む。
私とあなたという固有名詞を持った人間関係を作るために、
日常業務がある。
その日常業務を集団処遇にしてしまうと、
人間関係ができないばかりか、
お年寄りは数や量となり、些細なことで不満が不信に変わり、
互いの過剰反応としての訴訟とか、さもしい権利主張が始まる。
そしてこの信頼関係が無いと、
何もしないで人が死ぬのを見届けるというターミナルケアには、とてもじゃないが行き着かない。
このお年寄りと職員の充実した人間関係ができるまでに、
「介護の質」「法律」「職員の責任」
この3つを守る為に私たちは、記録を書く・入力する。
これが、
大規模施設の関係作りでありリスクマネジメントである。
にぎやかには「阪井由佳子」という固有名詞を持った人物と、
利用者・家族とで、人生を背景にした物語を
利用開始前に受け容れ・語られる。
冷たい地域・野蛮な病院・無頓着な施設などは、
物語での重要な役割を持つ。
職員は今までの過ぎた物語より、
勢いと偶然の出会いからの「今日」の毎日に集中する。
これが、最期まで展開する。
そして、ここで出会い、ここで過ごした日々は、
かけがえのないものとなり、この大切な場を
よもや社会的糾弾などで失いたくないと思う。
だから、関わるみんなで守る。
利用者・家族・ボランティアには、
親子・兄弟・親戚など 親族のつながりも多い。
このような状況で職員は、より良い介護にのみ集中して、
仕事ができるということになる。
これが小規模管理責任者の目標でもある。
大規模施設からすれば、
夢のような介護状況ではあるが、
人と人との目に見えない信頼を礎にした仕組みの中で、
社会的活動をしているのに、
あの人に助けられたと盲目的な従属が先行すると、
暗闇の洗脳集団になる可能性が小規模事業所にはある。
それを知っているので過剰と思われるほど、
にぎやかは内部状況を公開して行く。
利用者と耕し育てるはずの信頼関係を
管理責任者が先に持っているので、
それを介護の伸びやかさに職員ができなければ、
職員の怠慢・自惚れ・いつまでも成長しないなどの
状況に陥りやすくなる。
長く勤務しているわりには、幼い考え方の職員が増える。
自分は正しいこれしかないと思い込んでいるので、
最悪の場合、虐待が常態化する。
不適切ケアが目の前にあっても、
言わなくても伝わっていると思わせてしまうほどの
空間の狭さなので、
あえて繰り返し言葉にする必要を感じなくなってしまう。
報告・連絡・相談が薄くなるので、一度ズレた職員は、
なかなか正しい位置に戻って来れない。
ズレた職員が「誰かに言いたい」という気持ちが強くなり、
言い掛かりのような内部告発しか方法がなくなる。
これが荒廃した小規模事業所の状態である。
1000回問題なくここまで来たとして、
1 001回目のことは、誰もわからない。
この起こってもいない事実を共有して
正しい緊張感を持ち続けるマネジメントのあり方を
管理者個人の気分変動の感情ではなく、
落ち着いてわかりやすく表現できるトップは、
なかなか居ない。
阪井由佳子さんは、ここに気づいたのだと思う。
「管理者である自分が一番のリスクだ」と。
今、阪井由佳子がいなくなったら、
どうなるんだ。
この一番のリスクを組織の力に変えていく。
その為には、何が必要か、考えていきます。

ブリコラージュ

ブリコラージュの編集長が、

川上 京さんだと初めて知りました。

皆さん❗️ブリコラージュをよろしくお願いします‼️

近年は紙媒体が売れなくなったと言われますが、「ブリコラージュ」も定期購読者数の減少に頭を抱えております。
そこでブリコラージュでは、
「定期購読者V字回復大作戦!」
を実施中です!
その一環として、ブリコの知名度アップを狙い、You Tubeをどんどんアップしようと心に決めた編集部。
ということで、You Tubeにて
「ブリコが10倍楽しくなる!
 川上編集長の最新号解説」
のコーナー立ち上げました!
これを見てからブリコを読めば、もっともっと楽しめるはず!?
https://youtu.be/X0xMMfZssVo
その他にも、ブリコ編集会議劇場や、
やぶれかぶれ企画「編集部ペット自慢」コーナーなどなど、実験的な企画動画を鋭意作成中です。
是非一度ご覧ください。
そして、そんな編集部の涙ぐましい努力(?)をご覧になりましたら、是非とも定期購読をお願いいたします!!
定期購読はコチラ
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