NHK日曜討論

皆さま、応援ありがとうございました。
思い通りの発言はできませんでしたが、
不十分ながら介護の現場を伝えようとやってみました。
7/16(日)9:00〜NHK日曜討論
見逃した方は、NHK➕で配信中です。
是非、観てくださいね。
収録のあと、出演者の皆さんとお話しする時間がありました。
尾身先生は、当時、
自分は責任持って最近の知見や最適な方法を提示している。
それを聞いて、自分の地域・家庭・職場・その個人において大切と判断したことを自分の責任で行動して欲しい。
と思って発言していたのか、それとも、
それを聞いて、いろいろ思い・考えはあるだろうけど、
国民一丸となって、同一の行動を取って欲しい。
と思って発言していたのか、どちらですか?
最初の3波、5波くらいまでは、全員一致でという方針でした。
7波ですか、8波に至っては、確実にそれぞれの判断をして欲しいですよね。
ということは、受け手の私たちも、切り替えていかなければならないってことですかね。
固有名詞で存在する大切な人が、
「死んで良い」などということは決してない。
生命は大切これは当然のことです。
この前提を踏まえて、誤解を恐れず言いますが、
『令和に生きる高齢者がコロナで亡くなることは
そんなに許されないことなのか』
ここを確認したいです。
お年寄りを感染症から守るのは、介護現場で働く私たちの使命の一つであることは間違いありません。
私は当時、感染症2類と規定されている疾患に罹患した高齢者は、法律として、病院対応しなければならないと勝手に解釈していました。
しかし「病院が受診・入院を断る」という展開から高齢者施設・在宅で対応するという事態を経て、法律としては問題ないということを知りました。
なかでも看取り期のお年寄りが、コロナ(当時2類)だけを理由に病院に行くのはとても残念なことだったので、法的にも施設にいて良いと認められたような気持ちでした。
となれば、今まで通りの「病気ではなく、その人を見据えた介護」を継続すれば良いということです。
しかし、家族そして現場職員の中には「何で死んでも仕方ない、その覚悟はできているけど、コロナだけは嫌だ」という心情が責任感と相まって根強くあったと私は思います。
コロナが死因になることは、とても受け容れ難い様子でした。
そして今、5類となりました。
高齢者はハイリスクというけれど、長生きしてるということは、それだけ死に近しいということで、だからこそ私たちは、お年寄りの今・ここを何よりも大切にします。
ハイリスクと言い出せば、何だってハイリスクとなります。
お年寄りは普通に生きてることがハイリスク。
その普通の生活を守るのが私たちの仕事。
それを積み重ねて、お年寄りの人体ではなく、人生を見届けます。
骨折で亡くなる、窒息で亡くなる、脳卒中・ガンで亡くなる、
老衰・心不全で亡くなる。
とても緊張と過剰な負担を受けた時期もあったけど、
そろそろお年寄りが、コロナで亡くなることを許してもらえないでしょうか。
そんなお話しを皆さんとさせて頂きました。
ご視聴頂きました皆さま、ありがとうございました。