月別アーカイブ: 2022年8月

大勢の中の一人だと思ってんじゃねえ

「誰のための、何のための三大介護なのか」
方法論だけが行き交う現場で、目的を語り合ったことはあるのか。そう問うことから始まった。

やりたいケアを形にする。これでもかとわかりやすいそのタイトルから、突きつけられる命題。他の業界では当たり前のように議論がかわされる「何のための自分たちなのか」。ここを吟味したい。

サービス事業所は瞬く間に増加し、量的には拡大しているが、果たしてその質は利用者にとって満足いくものとなっているのだろうか。

残念ながらそうはなっていないことが多いのではないだろうか。特に施設サービスでは、未だに集団処遇が当たり前となり、その弊害についてなんの疑問も持っていないところがあるのではないか。

昼夜問わずベッド上でのオムツ交換を漫然と行い、そのことがいかに入居者の生きる力を奪っていくことになっているか。日課や業務をこなすことが仕事となり、その人の生活は置き去りとなっていないか。

良い介護は言葉にしにくい。それもそのはず、今まで現場で語り合う場面が圧倒的に少ないからだ。
自分が思い、それを誰かに言葉にする。そこで相手を得て初めて意味と価値が共有される。
オムツ交換のやり方ではなく、本当にこの方にオムツ交換は必要なのか。そもそも排泄ケアとは、介護とはなんなのか。現場には言葉が必要だ。


言葉にしにくい言葉を、言葉にするならこの人の右に出るものはいない。高口光子氏は時に激しく、時に穏やかに言葉を紡いでいく。

その人らしい生活とは、当たり前で普通の生活を、その人ならではの方法で、一人ひとり手作りしていく。
そのための方法論として個別ケアがあるのだという。個別ケアが目的ではない。介護職は食事排泄入浴のケアを通して体験し、お年寄りとの充実した関係を育んでいく。この関係充実こそが、人しか人を支えることができない、対人援助の仕事なのだと。

だから集団処遇を続けていてはいけないのだ。画一的に、同じような介助を同じタイミングで行うとどうなるか。お年寄りは数になる。

「オムツあと何人??」「食介2人残ってる!」「午前中にあと3人風呂入れてや!」

固有名詞はいつしか消え去り、残るのは病気や障害の特徴で分けられ、職員の都合で振り分けられていく。そして集団処遇は容易に効率化に突き進むことになる。オムツをかえるのが早い人、食介を早く済ませられる人が、優秀な職員となり、ステータスを得る。ここに介護保険法の本旨である尊厳の保持や自立支援があるだろうか。

とある施設の夕方。トイレの前に列をなす車椅子にのせられたお年寄りたち。全員の膝の上には、これからつけられるであろうオムツが置かれていた。ここにその人らしい生活が存在するはずがない。


目が見えなくなっても、身体が動かなくなっても、もうなにもわからなくなっても、ここには私の暮らしがある。生きていける。生きていってもいいんだ。私は一人ではないんだ。そう思ってもらうための僕らだろう。

あなたは一人じゃない。この一点を伝えるために僕らはあなたらしい生活を手作りしていくのだ。

そんな僕らが、携わるお年寄りのことを、ただの大勢の中の一人だと思ってんじゃねえ。


言葉にしていかなければならないのは、大切なことは言葉にならないからだ。
#特養 #特別養護老人ホーム #その人らしい生活を最後まで支援する #介護福祉士 #介護士さんと繋がりたい #ユニットケア #個別ケア #高口光子 #東大阪市 #bumpofchicken
以上は、くるんば主催 
やりたいケアを形にするセミナー 8月24日大阪開催 
参加者 鞆 隼人さんのレポートです。
鞆さん ありがとうございます。
なお、このセミナーは、くるんばさんより、
録画配信されます。
ぜひ、ご覧下さい。

介護塾のお知らせ

メロンパン🍈じゃないよ🐈
七七舎 ブリコラージュからの
介護塾のお知らせです📣📣
よろしくお願い致します🛰
http://www.nanasha.net/ns_add/form_m4/form.htm#genki2
高口光子の元気が出る新介護塾
第3講(zoomによるオンライン)
8月26日(金)13:00~16:30
(質疑応答あり)
まもなく開講です!
プロの認知症ケア1
認知症ケアを見直そう
介護現場を熟知しているからこそ
その力は本物
認知症の基本を改めて学び
プロの認知症介護を学んでいきます
家族とプロのケアの違いは何か
わかりやすく説明していきます
認知症のお年寄りに
私たちのケアは試されている
明日からよいケアを実践するための
ノウハウがぎっしり
受講者には振り返りのための
アーカイブ配信(期間限定)もあり
ご自身の振り返り
職場でのミニ勉強会にもご活用いただけます
*認知症ケア専門士3単位取得できます
詳細・お申し込みはこちらへ

http://www.nanasha.net/ns_add/form_m4/form.htm#genki2
昨年のダイジェストはこちら

https://www.youtube.com/watch?v=PmyYh5YJFGI

『心の支援フォーラム』

7月徳島で、
介護職への『心の支援フォーラム』がありました。
その様子をNHKが主催者と共に紹介しています。
https://www.nhk.or.jp/tokushima/toku6-selection/
当日の担当講師は、写真の皆さんでした。
車椅子のお二人は、当事者として発言されています。
このお二人と私以外は、
小規模事業所を自分の意思だけで立ち上げた、
開設者であり管理責任者の皆さんでした。
特に見た目から惹きつける男二人はボロボロしていました。
何をボロボロしていたかというと、
先ず、自分が大切にしている魂が職員に伝わらないと悩む。
伝わらないどころか、誤解される。傷つける。否定される。
仲間割れ 内部告発 退職、そんなこんなの体験を経て、
とにかくその体験を公開する。
上手く言葉にできない重たさを
本に写真にスライドにテレビに何者かになって喋る。
共通しているきっかけは「利用者の暴力」
利用者を『選ばない 断らない 見届ける』実践が背景にある。
こんな信念を持って頑張ったけど、こんな目にあいました。
と、カミングアウトして、
こんなことになったのは俺が悪かったと言い、
反省してこれからに活かしますとか言い出す。
出来るだけ自分がヒーローにならないように、
自分を落として、ミソギのように話す。
私はまた、同じことを繰り返して行きます。
とは、決して言わない。
繰り返すでしょう、信念だから、魂だから。
自分は自分のままで行くと決めているのに。
純粋は時に世俗を置いて、付き合い難い。
自分が信念のヒーローになる覚悟はあるのか。
それを問われて、ボロボロしていました。
事業所の経営・運営としての後継者育成。
誰が担当しても理念を具現する仕組み作り。
このことよりも、私たちは、
魂と信念を伝え、やり遂げることに専念する。
そう言い切ってしまいなさい。
背中に背負った自分の中の自分と向き合います。
それでは、もう一度、
https://www.nhk.or.jp/tokushima/toku6-selection/

流しそうめん

レクレーション委員会が、
そうめん流しの 準備を しています。
静岡は、流しそうめんって 言うんだって。
九州では、そうめん流しと言っていた。
皆さんのトコロは、どちらですか?
そうめんを 流す サオの角度が 難しい。
洋服かけと 針金ハンガーで 何度も 試してる。
私が「レクリエーション委員」として、
初めて そうめん流しをしたのは、
老人病院に勤務していた30年前でした。
患者さんの家族が持ってきてくれた
竹の節をくり抜いて
左右の高さを変えて角度をつけた平行棒に くくり付けて
点滴台を使ってゴムホースから水を流しました。
病院のリハビリ訓練室は そうめん流しに 向いている。
立った姿勢では 流れるそうめんを なかなか取れない人は、
竹を水平に置いて、そうめん止まりでやってみます。
それでは、長い竹だから、長い廊下で食べましょう。
って、提案したら「ダメです!」って言われて、
理由は「不潔だから」
じゃあ、病院で清潔なトコってドコ?
「そりゃあ…ICUでしょ」とかなって
じゃあlCUで そうめん流しするか!
ってことになって…
※病院でひらいた生活ケアより
当時は、そうめん流し開催の為に どれだけの書類を書いたか、
「リハビリの視点における そうめん流しの効果と根拠」
とかね。
今は、
夏に そうめん流しは アッタリ前だから。
そう思うと 少しは 介護現場も 変わったかなぁ。
※「病院でひらいた生活ケア」は、
 高口光子が初めて出版した本です。
 世間知らず(今もそうだけど)の新人・高口が、
 治療の場の病院にケアを持ち込んだ時、
 医師や看護師と泣いたりケンカしたり笑ったりの
 一つひとつを書き留めました。
 今は七七舎の電子書籍で読めます。
  https://onl.bz/dKch8ny

お元気かなぁ。

しばらく、三好さんにも会っていない。
お元気かなぁ。
そういえば、村瀬さんとは会いました。
覚えているかなぁ。

◆介護の名言
「人は思い通りにはならないし、思い通りにしてはならない」
          by 高口光子
「人は思い通りにならない。自分も思い通りにはならない」
          by 村瀬孝生

『くるんば、セミナーやるンだって、大丈夫かな」

主催:くるんば・松村さんからのお知らせです❗️
【開催いたします】
8月24日国労大阪会館10:00〜16:00
「やりたいケアを形にする!第1回目」開催します。
感染予防をしても感染してしまう状況です。
コロナ禍の2年半、
介護現場は今が一番きついところなのだと思います。
おそらく少人数での開催となることは間違いありませんが、
動画配信の収録もあるので開催することにいたしました。
会場に来ていただきたいです。
けれど皆様のFBを拝見し多くの施設の方々がコロナ禍に見舞われている状況、ただご無事を祈るばかりです。
私ができるのは、酒屋が店を開け続けるように、
セミナーを開催し続けること、
それが私の仕事だと思っています。
先日、くるんば起業当初より撮影をしていただいているスガワラ製作室の菅原さんが、
「高口先生の講義は異業種の自分でも勉強になることばかり」
とおっしゃてくれました。
高口さんの伝えることは、
「介護」だけではなく、言うなれば「介護」を通して
「仕事」とは何か、
「人」とは何か、
そのことも発信されていて、そこが異業種の方にも共感していただけるところなのだろうと思っています。
もしかしたら、熟練ホテルマンやスチュワーデスが接遇の講師として介護の世界に関わるようになったように、
逆に、高口さんがホテル業界やスチュワーデス業界の方たちに向けて研修をしたら…、NIPPONNの未来は明るい….?なんて妄想を抱いてしまいます😅
とはいえ「高口光子被害の会の会員が広がるだけ!」という声も聞こえてきそうですが…。
なんにせよ、介護の社会化(ICTもその一環ですが…)よりも社会の介護化の方が、暮らしの弾力性が戻るようには思っています。
本題ですが、
会場に足を運んでいただけることが何よりですが、
【動画配信の受講】をお待ちしています。
第1回目の「介護の基本!食事・排泄・入浴ケア」は、
1人でも多くの方に学んでいただきたく、
受講料を【半額】にしています。
カメラマンも、少しでも高口さんの言葉を伝えようという熱意と誠意を持って撮影される方です。
リアルには届かないかもしれませんが、そこに近いものを受け取ってもらえると思っています。
そして、
「介護」という「仕事」は「人」にしかできない。
その言葉を高口光子さんが、皆様に届けてくれると思います。
くるんば 松村康貴
【追記】
残念ながら、9月2日の名古屋「第2回目」は中止とさせていただきます。
楽しみにされていた方、大変申し訳ありません。