そのお年寄りは、いろいろあって一人暮らしです。
好きなように生きていると 関わりある人は、 みんな言います。

そのお年寄りは、いろいろあって一人暮らしです。
好きなように生きていると 関わりある人は、 みんな言います。
いろんなことに興味があって いろんなトコロに顔を出す。
自分が「世の中のことは 、全部わかっている」
というようなお話しをされるので、
話しの時間が長くなると疲れます。
シッカリしている風なのに、気がついたら 、
要らぬお金を ドンドン使ったり 持って行かれたりして、
身近な人ほど 気不味くなって 疎遠になっていく。
ある日、気分が悪くて 救急車で 大きい病院に行ったら、
血液のガンと云われ それでも 一人暮らしを 続けていました。
気分が悪くなるのは、貧血のせいだとわかりました。
それで倒れて おまけにケガしたり 何だか大変になりそうです。
ショートステイで、一息つきましょう!
ということになりました。
そのお年寄りの
大きい病院の主治医の先生は、
90歳を越えた人の血液のガンを治すことは、難しい。
対症療法として、貧血症状が強くなれば輸血します。
だから、入院の対象ではない。
御家族は、
今までの家族の恩讐を越えるのは、難しい。
受診の付き添いはします。
だけど、同居は無理です。
私たち介護老人保健施設は、
長期入居サービス利用者の支給限度額を超えた費用(外来受診での検査費用・輸血の費用など)の支払いは、難しい。
だから、長期入居は困難です。
難しい 難しいと みんなが、眉間にシワを 寄せてるころ、
ご本人の意向は、
「できたら、今まで通り一人暮らしをしたい気もするけど、
ずっと一人ぼっちは、イヤです。
命は、一分一秒でも長生きしたい。
だけど、痛いこととか、怖いことは イヤです。
最高の医療を大きい病院で受けながら、日頃は 顔見知りと一緒に
気兼ねなく暮らして、時々、家の様子を見に帰りたい。
私が、どこにいるのかを 人から決められるのは イヤです。」
うーん。
とっても、難しい気もするけど、
そりゃそうだよねって気もする。
このお年寄りが、どこでどんなふうに弱って、
誰と過ごして、どんなふうに亡くなって行くのか。
「そんなに心配しなくてイイから、なるようになるから」
と ご本人が言われる。
「私は、全部わかってますから」
本当かなぁ。
取り敢えず、ショートステイ続行!ってことで、
よろしくお願い致します😀
写真は、このおじいさんの居室です。
なんとかなりそう…かなぁ 🙄