2/14のバレンタイン🍫
職場では、介護報酬請求が終わると、
2/14のバレンタイン🍫準備が始まる。
「義理チョコ」は相手の男子に対してというより、
義理は個人で果たすより、職場単位で果たす方が、
何かと便利という女子同士のバランスを取る為にある。
それにしても、
お金集め、品定め、買い出し、お釣り返却、配り先別の仕分け
など、なかなか手間もかかる。
この女子同士の作業のあいだ、ずっと男子介護職の話題をしている。
厳しい評価もあるけれど、一緒に働いていることには、
素朴に感謝の気持ちはある。
そして「テレビ📺で見たんだけどさ」と誰かが言い出す。
「女心を一番上手に伝える歌姫!
令和・平成でNO1!は誰か知ってる?」
「え⁉︎ダレダレ?」「西野カナだって❗️」
「へえええ、引退してるのにスゴいね」
「トリセツだよ、トリセツが名曲なんだよ」
「そうかあ、トリセツかあ、だよねえ」
ここまできて、女子職員の一人が加わって、
西野カナの「トリセツ」は、
「ここの男性職員にこそ聴いて欲しい」と言い出した。
だいたい介護男子というのは、
認知症のおばあさんには、
あんなに気がついて あんなに尽くすのに、
私達には、どうよ!
そもそも自分の 奥さんや 彼女にも
認知症の人の半分でも やって あげてんのかねえ!
話しが今までにない盛り上がりを感じたので、
思わず、その「西野カナ」というのは、
認知症の人のケアに役立つのか?と、私がきくと、
「トリセツ」の女の機嫌と気分を どうして欲しいかのところが、
エラく共感できるのだと、説明を受けた。
私 が、「中島みゆき」と同じじゃん!というと、
全然違うから、ちゃんと聴いて下さい!と指導を受けた。
認知症のお年寄りの気分と機嫌は、
西野カナか、中島みゆきか。
ちなみに、昭和・大正の女心歌姫は、
石川さゆりと、美空ひばりだったそうです。