令和4年度 静岡県高齢者権利擁護等身体拘束廃止推進事業「身体拘束廃止フォーラム」
令和4年度
静岡県高齢者権利擁護等身体拘束廃止推進事業
「身体拘束廃止フォーラム」
主催/静岡県健康福祉部福祉長寿局
実施/一般社団法人静岡県介護福祉士会
参加して参りました。
介護には、良い介護と悪い介護があります。
良い介護は介護を受ける者・介護をする者、
それぞれにいろいろあります。
例えば、笑顔のある介護、生きる力を引き出す介護
元気の出る介護、互いが思い合う介護等々です。
ところが、悪い介護は決まっています。
それは〔不適切ケア〕〔身体拘束〕〔虐待〕です。
厚労省は、身体拘束は虐待と位置付けています。
その身体拘束が、
「介護を受ける者・介護をする者どちらにも悪い」
というその理由は、既に説明されている。
「身体拘束を行わない介護の具体的方法」
この実践は、日本全国各地で報告されている。
なのに、私の現場では今だにダラダラ続いてる。
最近では《面会完全禁止》などが目立つところです。
悪いと、わかっているのにやる・続ける・見直さない。
これは、どういうことだろうか。
それは『みんな』がやっているから。
①そこで働く『私』には身体拘束以外の選択肢はない。
②職場の『みんな』が変わらないから、どうしようもない。
『みんな』って世間?上司?組織?チーム?
その『みんな』は、制度・法律=最低基準が悪いという。
例えば、施設介護:人員基準→3:1
これでは良い介護への思い・考えがあっても、
週休・有休が取得できないならどうしようもない。
2.5:1ならどうだろう。
2.0:1ならどうだろう。
- 8 : 1ならどうだろう。
これを想定して、今回は考えてみました。
どちらにしても、4:1は非現実的であり得ない。
「生産性向上」提案に加えて、
「高齢者はだいたいこれくらいで良い」
という視点のもとで、法律・制度という、
現場の最低条件・基準が検討されて行く。
私たち現場の介護職は、
今まで、どんなに厳しい基準・条件でも、
話し合い・工夫して、仕事としての介護をやってきた。
目の前のお年寄り、今日の現場があるからです。
振り返ると私など、条件が厳しければ厳しいほど、
その条件を超えてなお「良い介護」を実践するのに、
取り憑かれていました。
最低基準としての「公助」が、
最低も支えられない現状を持ちながら、
「互助」「自助」が成立するはずがない。
するはずがないから、
お年寄りが居たいはずの居場所を失い、
良い介護をしたいはずの職員が利用者の行動を制限する。
それが『みんな』でダラダラ続く「身体拘束」です。
このことを現場で一番わかっている介護職こそが、
発言し、考えることが、
最低基準を整えるために、必要です。
今回のフォーラムでは、私以外の発表者の皆さんも、
「何のために、誰のための介護なのか」を
それぞれの立場で身体拘束廃止を通じて、
発表されていました。
静岡県介護福祉士会の皆さん、
お疲れ様でした。
ありがとうございます。
【静岡県介護福祉士会より】
基調講演全容は、
身体拘束廃止フォーラムから視聴できます。
お申込み(視聴)は下記からどうぞ❗️
https://forms.gle/grr6SQmDehTBZhf37
YouTube 視聴期間 2月21日(火)から3月14日(火)まで
無料です❣️