この写真が、
いつどこで誰が何をしているか、
見当つきますか❓
この写真が、
いつどこで誰が何をしているか、
見当つきますか❓
この「見当(ケントウ)」という言葉、
だいたいのあたりをつけるという意味で、
使われます。
私の知る限りの平成生まれで、
「見当」という言葉を日常的に使う人はいない。
学卒新卒の入職初年度に至っては、
ほぼ100%使っていないと思う。
「見当」を意識しない人は、「段取り」が取れない。
見当の意味がわからないと、
段取りは、もっとわからない。
見当には、幅があって、
瞬間的に反射的につける見当と、
深く静かにゆっくりつける見当がある。
どちらにしても見当が取れない状況になると、
焦るし緊張する、そして不安になる。
だから、見当識障害を持つ認知症のお年寄りは、
いつも大きい小さい不安を持ち合わせながら、
暮らしているんだろうなと、私たちは慮る。
「見当」の言葉を使わない人に見当の意味を伝えて、
自分が見当をつけたことがあるか、
言葉と体験を重ねる振り返りをしてもらって、
更に見当を理解してもらう。
これが『初めての認知症ケア研修』です。
先日のスタートアップセミナーでお伝えしました。
足が動かない。目が見えない。
身体や視聴覚の障害は自分だったらと、
自分に置き換えて想像するところから、
介護を作っていく。
見当がつかない。
見当識障害を自分だったらと、
自分に置き換え想像するところから、
認知症ケアは作られていく。
ここを新人研修で疎かにできない。
記憶が途切れる。覚えられない。
考えられない。思いがまとまらない。
決められない。
それが自分だったらどうだろうと、
見当もつかない新人さんに、
認知症ケアを伝えるのが今の現場です。
先輩の皆さん❗️頑張りましょう。
先の写真は、
10年くらい前に、
なるほどナットク介護という、
三好春樹さんのNHK番組に、
私も出演した時に、
三好さんが髪の毛を中心に、
メイクをしてもらっているところです。
私はこの時、既に三好さんの髪の毛が、
今後どのようになっていくか、
だいたいの見当はついていました。