リーダーさん達から、報告・連絡・相談
施設に出勤する。
リーダーさん達から、報告・連絡・相談が届く。
「お年寄りに内出血と腫れがあったので、受診しました」
この受診は職員からではなく、
ご家族からの申し出で、大事をとって受診した。
結果、骨折も無く、湿布処方だけで済んだ。
ご家族から、
「たまたま面会に来た私(家族)が気づいたのですが、
今までに職員から内出血や腫れについての、
観察・報告は施設側には無かったのですか?」
当然のご指摘である。
リーダー達は、あらためて職員からの情報収集を行う。
「誰か先に気づいていた人は、いませんか?」
「ハイ!私、見て知っていました」
「どうして、報告しなかったのですか?」
「だって、報告したら事故報告書を
書かなきゃいけないじゃないですか」
「エ⁉️」
「こんなに、イロイロやることあるんです。
こんなことで、報告書なんて書いていられません」
さて、この職員にどのように対応したら良いのか。
先ずは、率直にリーダーからの問い合わせに答えてくれたことに感謝する。
「正直に言ってくれて、ありがとう」
確かに、現場は忙しく業務も多い。
事故報告書の作成が、
その時のあなたの負担になっているなら、
取り急ぎ「事実」=内出血は報告しよう。
そして、報告を怠ると、どのようなことが起こるのかを想像してみよう。
1️⃣内出血や腫脹をそのまま放置することで、
手当てが遅れ、症状が深刻になる時がある。
2️⃣誰もこの「事実」=内出血を知らないので、
「事実」に至った経緯を検討したり、
対策を立てることも出来ないままに、
同じことを繰り返して、お年寄りに、
もっと嫌な思いをさせてしまうかも知れない。
3️⃣今回のように、ご家族に不安や心配をかけることで、
私たちの介護の信頼を失い、
疑ったり疑われたりしながら、
介護をしなければならない。
これは、お互いしんどいことです。
このリーダーさんの説明から職員に求める「想像」が、
「終わらない仕事という現実」
「ただただ忙しいばかりで焦る私」
「誰かがやるだろう・このまま立ち消えるだろうの
無視の雰囲気」
を超えることが出来るだろうか。
「この職員にとって、私達は、
まだ仲間になっていないんだ」
とリーダー達は、考える。
事故報告書を始め、現場の様々な記録・報告のきっかけは、
私が今、見たこと聞いたことは、
とても大切、または、大したことないかも、
それにしても私は今、嬉しい気持ち、辛い気持ちです。
この気持ちを誰かに伝えたい、一人では抱えられない。
みんなにも嬉しくなって欲しい。
みんなには辛い思いをさせたくない。
これが、進んで記録・報告をする者の動機です。
職員同士が、仲間になっていなければ、
この動機が低いということをリーダー達は、考えた。
「想像力や仲間意識の、その手前のドキッとするような感情があるんだろうか」
良い事も悪い事も「コレは‼️ヤバイ‼️」という感情があってのことだから、
そもそも何も感じていなければ、何を伝えても伝わらないし、
誤って解釈されたりしたら(例:文句言われないようにすればイイんですね)もっと大変なことになる。
だから、教育・研修そして、日頃の面談が大事なんだよ。
と、リーダー達は、考える。
なんか、違うなあ🤔
「あの職員には、かなり時間とエネルギーを使ってきたんです。もう、どうして良いかわからない」
と、報告なんかしない❗️と言い切った職員のことで、
泣き出すリーダーさん。
私は、何より君が泣けて良かったと思う。
「わからない」と言えてよかった。
さて、これからどうするかなあ。
私も、考える。