新❗️高口光子の
  元気の出る介護職❗️11月25日(金)

第6講 プロのターミナルケア〈応用編〉
 『家族と共に迎える ターミナルケアを考える』
時間・空間・仲間(人間関係)を積み上げるように
家族と共に作り上げてきた今まで通りの生活が、
親が高齢になるという あたり前のことで 続けられなくなる。
この深い経緯(いきさつ)と
「この人(自分の親)とは一緒に 暮らせない」という
子供たちの示す現実を 目の当たりにして
お年寄りは たった一つの理由で
私たちの施設に 入居されて来くる。
それは、 「息子のため」
家族という 大切な人のために 入居する。
この 大切な人のことを キーパーソンと 呼ぶ。
介護保険をきっかけに家族は、
法律・組織という自分の外側からから、
キーパーソンと指名されてなお、
親(または、家族)を施設に入れたという体験を持って、
自分自身の内側からキーパーソン=大切な人になって行く。
このキーパーソンに 今回は、注目した研修となります。
サービス利用前の説明。
そして、
重要事項説明書・契約書への署名・捺印。
いよいよ、
サービス利用を開始して
言うに言えない苦情(くるしいなさけ)の頃を迎える。
この苦情の頃が、
お年寄りと職員 家族と職員 お年寄りと家族の関係作りの頃。
この時に作った関係性を家族と職員は持って、
お年寄りが、弱っていく時期に向き合って行く。
そして、死を持って 遠くにいく時期を迎える。
それぞれの 展開の中、
キーパーソンと 私たちは、
どんな関係をどのように作っていくか。
その関係の中で お年寄りという 大切な人を 見届けていく。
父母:息子娘 妻:夫 嫁:姑舅 兄姉:弟妹 叔父叔母:甥姪
様々な 家族関係の中から キーパーソンとなった
この方と 私たちが、どんな関係を作れたかが、
ターミナルケアには、大きく影響します。
介護は、「関係」と私たちは 学びました。
ということは、介護保険というのは、
人間関係の保険となります。
どんなに年を取っても
どんな不自由があっても
私たちは あなたのそばにいる。その保険。
保険は、契約で 成立します。
契約によって、契約署名の代行者 契約の代理人
連帯保証人
身元引受人
などという位置付けに キーパーソンが なっていきます。
入院する 退院する を 決める人
入居する 退居する を 決める人
救急車を 呼びます 呼びませんを 決める人
経管栄養を します しませんを 決める人
点滴 酸素を含む 延命治療を するしないを 決める人
危篤を最初に知らせる 知らせてはいけないを決める人
死に目に会えないかもしれないことを 承認する人
御遺体を 引き取る 引き取らないを 決める人
本人に代わって決める。
それは、どなたですか?
入居前、入居以来の 家族との関係作りの中で、
少しずつ少しずつ 共同決定を繰り返し、
キーパーソンは、キーパーソンになっていく。
このお年寄りを中心にした関係作りと 共同決定を 拒む家族。
私の立場では、何も言えない 考えられないと 決められない人。
契約書に署名されたからこそ、あなたに説明しているのに、
それこそ 関係ない!っていう人。
なかなか難儀しますが、
最後は、お年寄りが、何とかしてくれる。
…と思って、今日までやって来れました。
今回は、この展開を具体的な事例をお伝えしながら、
考えてみました。
きっと時間が足りないね😅